ここでは何を見せるの? 有田町歴史民俗資料館 有田焼参考館 皿山なぜなぜ02

有田町歴史民俗資料館
 この有田町歴史民俗資料館は1978年(昭和53)十月に開かれました。建物の中には、有田町の歴史・民俗に関する資料や調査結果が保存され、一部を見せるようにしています。
 それでは展示室に人つてみましょう。すぐ目につくのが中央にある登り窯の模型です。これは今日ほとんど目にすることができなくなった登り窯を十分の一に縮小したものです。窯のまわりにある薪の束や、窯の中に積まれた壷や花びんなどを見ると、昔の有田の窯場風景がしのばれます。
 向って右手のケースには、1885年(明治18)の陶山神社の祭りを描いた巻物や、炭火で蒸気を出したアイロンがあります。また、第二次世界大戦で物がなくなったとき、いろんな物を焼き物で作りましたが、その中の陶貨や手榴弾、防衛食容器などが展示してあります。一番奥のケースには江戸時代、皿山会所が発行した「窯焼名代札」があります。この木札がなければ焼き物を作れませんでした。窯焼きというのは、今の焼き物工場の社長のようなものです。その下で働く人は、めいめい「職人札」を持っていました。
 正面には、今ではあまり使われなくなった、焼き物を作る時の道具類、例えば、ロクロとかヘラ、カンナなどが展示してあります。
 渡り廊下を通って、隣りにある有田焼参考館へ行ってみましょう。ここには、割れたり、まがったりした茶碗や、皿、壷が並べてあります。これらは約四百年前に有田で焼かれたものです。当時の製品は日本国内や国外に売られていきましたが、今とちがって失敗することが多く、捨てられたものが土の中にうもれています。研究者がそれらを掘り出し、水洗いをし、一つずつ出てきた地点を書き、写真をとり、カードを作ったり、本にしたりするのです。それを保存し、一部を展示します。これらの陶片によって、有田焼の移りかわりを知ることができるのです。
(尾崎葉子)

有田町歴史民俗資料館 PHOTO
有田町歴史民俗資料館 PHOTO
有田町歴史民俗資料館 PHOTO
有田町歴史民俗資料館 PHOTO