伝統的な焼き物の工程は? 九州陶磁文化館 皿山なぜなぜ25

九州陶磁文化会館 PHOTO
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 焼き物を大きく分けると陶器と磁器になります。例えば唐津焼は陶器、有田焼は磁器です。陶器は粘土か土を使いますが、磁器を作るにはまず陶石から陶土をつくらなければなりません。陶石を金槌で粗砕きしてよく乾燥させ、これを唐臼で長時問粉砕します。細い粉になったものを大きな樽やタンクに水と一緒に混ぜ合わせ、撹絆します。白い濁り水になったところを別の樽にくみとり、沈澱させます。この作業を土漉、または水簸といいます。2~3日たって上澄みを静かに捨てると白い沈澱物が出来ます。これが陶土で、これを素焼鉢や匝鉢に移して水分をぬき、成形に必要な硬さにします。
 次に器物を作る工程に入りますが、その準備として土踏みをします。これは陶土の中に含まれる空気をぬくためと、硬軟人リまじっている粘土を均一にするためのものです。この土をロクロの上に置き、形をつくります。この作業を細工といい、ロクロ細工と型細工があります。細工を職業とする人が細工人で、有田では「シャークニン」とよびます。形をつくつたあと、製品を2~3日乾燥させ、削リカンナで仕上げをします。その後、水ふき仕上げで素地の表面をなめらかにします。摂氏850度位で素焼をします。素焼の製品の上に、呉須という絵具を使って絵をかきます。呉須に水を加え、引臼ですりつぶして絵付けをすることを線がきと濃といいます。
 下絵付が終わったら釉かけをします。この釉は長石・随石に石灰分を調合します。石灰分は作灰、土灰などを調合したものです。ウワグスリともいいます。施釉が終わったら本焼きするため、窯詰めします。今はガス窯がほとんどですが、登り窯のころは窯焚きが全責任を持ちました。本焼の温度は1300度~1500度位。
 上絵をつけるときはさらに本焼した製品に絵付けをします。このように、すべての工程が分業で行なわれていて一つの焼き物が出き上がるまでには多くの人の手を経てきました。
(広尾 甫)

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