焼き物を作る順序は? 佐賀県窯業試験場 皿山なぜなぜ27

佐賀県窯業技術センター PHOTO
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 焼き物は土や石などの原料を形にして、それを焼いて作るものです。形が出来上がるまでにいくつもの工程を通ります。それは遠い昔の縄文式土器であっても現代のニューセラミックスであっても変わりはありません。磁器である有田焼もそうで、文様(もよう)をつけたり、釉をかけたり、色絵を描いたりする工程が加えられています。それでは、白磁、染付、青磁などの工程を追ってみましょう。
 ①採石 有田焼の原料は陶石と呼ばれる石です。有田焼は泉山というところで陶石が見つかってから始まりましたが、今では天草産の陶石が多く使われています。採掘された陶石はハンマーでくだかれ、いくつかの等級に選り分けられます。
 ②成土 石のままでは形をつくれないので、クラッシャーという機械でくだき、さらにスタンパーという機械で細かい粉にします。その粉に水を加えて適当な堅さの陶土をつくります。
 ③土こね 次に陶土をよくこねます。陶土の中の粒にむらがあったり、空気の泡があったりすると、焼いた時に割れてしまったり、ゆがんでしまうからです。
 ④成形 形や大きさに合わせていろいろな方法を使いますが、回転するロクロの上に陶土をのせて形をつくっていく方法がふつうです。
 ⑤素焼 ゆっくりと乾かした器をまず低い温度(約九百度)で焼きます。
 ⑥下絵付 染付という青色の文様はこの工程で描かれます。素焼された器の表面に呉須(あい色の絵具)などで描きます。
 ⑦施釉 器の表面をガラス質でおおうために釉薬を一面にむらなくかけます。
 ⑨本焼 ガスなどの燃料を使って、器を約千三百度の高温で焼き上げます。色絵磁器などはさらに上絵付・上絵付焼成の工程が続きます。
(野上建紀)
佐賀県窯業試験場は今は佐賀県窯業技術センターに変わっています。
佐賀県窯業技術センター

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