ニューセラミックスとは? 佐賀県窯業試験場 皿山なぜなぜ28

佐賀県窯業技術センター PHOTO
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 粘土などの原料を高温で焼いた製品のことをセラミックスといいます。で、ニューセラミックスとは、新しい焼き物という意味です。約四百年前、日本で最初の磁器がつくられたころの有田では、磁器がニューセラミックスだったといえます。
 現在でいうニューセラミックスとは、原料を人工的に純粋な状態で製造し、成形から焼成、仕上げまで、厳しく管理されて生産される焼き物のことをいいます。
 ニューセラミックスで色々な製品がつくられていますが、身近な製品では、包丁やハサミのような刃物があります。ニューセラミックスの刃物は、主にジルコニアという原料を使用します。この原料の一つの粒は、約一万分の三ミリm程度に小さく粋砕されています。この原料をプレスという成形機で、高い圧力をかけて刃物の形に成形し、1500度から1600度の高温で焼きあげます。焼きあがった板は、非常に強いもので、普通の焼き物の20倍から30倍の強度を持っています。しかし、このままでは切れませんので、つぎに、ダイヤモンドを使って少しずつけずって、刄立てをして刃物にするのです・硬い、さびない、というニューセラミックスの特徴をいかした製品の一つです。
 他の例として、コンピューターにもニューセラミックスが使われています。シリコン材料の電気を通したり通さなかったりする性質を利用し、セラミックスの電気的特性をいかしたものです。
 この他にも、磁力をもったセラミックス、光を通すセラミックス、人間の骨に似たセラミックスなど、多くの例があります。
 有田でも10年ほど前から、県窯業試験場などで研究がはじめられ、1300度から1500度で使われる高温材料や金属に代わる強度の強い材料などがつくられています。今後の発展が期待されます。県窯業試験場ではニューセラミックスだけでなく、窯業に関する全般の研究、試験、指導が行われています。
(古屋伸治)
(野上建紀)
佐賀県窯業試験場は今は佐賀県窯業技術センターに変わっています。
佐賀県窯業技術センター

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