職人にはどんな職種が? 佐賀県立有田窯業大学校 皿山なぜなぜ30

佐賀県立有田窯業大学校 PHOTO
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 有田陶磁美術館に「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」があります。江戸後期の作で、大樽の文人画家江副琴岳の筆になるともいわれ、県重要文化財(歴史資料)に指定されています。
 この大皿に、江戸時代の有田皿山で働く人びとの姿が、いきいきと描かれています。当時の有田焼の作り方や製作工程、また働く人びとの姿をみることができます。職人達の楽しい会話も聞えるようにさえ思えます。
 有田焼の製作工程は、昔から、分業化されており、それぞれの工程で、専門の職人が、その技術を発揮して、それらがひとつになって焼き物がつくられてきました。
 この大皿の絵をみると、泉山石場で原石を掘る人、唐臼小屋に運び粉砕する人、水面などで陶土をつくる人、細工場で形をつくる人、石臼で呉須を摺る人、絵付けをする人、うわぐすりをかける人、窯をたく人、薪を準備する人、選別をする人など、さまざまな仕事をする人が集まり、みんなで、ひとつの焼き物をつくりあげます。
 焼き物をつくる人の中でも、中心になるのは、やはり、細工人でしょう。細工場に入ると車つぽの中で、蹴ロクロをつかつて形をつくる人を中心に、土をこねたり、運んだりする荒仕子といわれるお手伝いをする人も働いています。ロクロでは出来ない形を型に打ちつけて成形する型打ちの職人もいます。また、素焼に絵付けする絵描きさんも重要な職人です。絵描き座では、素焼に呉須で染付をします。りんかくの線がきをするのは男の人で、絵描きさんと呼ばれ、そのりんかく線の中を有田独特の大きな濃筆で塗リこんでいくのは、女の人で、だみ手さんと呼ばれています。
 基本的には、この伝統的な技法は現代も受け継がれています。焼き物をつくる人びとはその技術を身につけ、新しい感覚で、それぞれの分野で力いっぱい仕事をし、現代の美しい有田焼をつくります・。
(古屋伸治)
今は佐賀大学有田キャンパスになっています。

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