有田焼はどれ位できるの? 有田町役場 皿山なぜなぜ36

古木場金山跡 PHOTO
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 有田町では、働く人の多くが焼き物にかかわつています。焼き物をつくる人、焼き物を運ぶ人、焼き物を売る人、その仕事はさまざまです。
 有田町の焼き物製造業の出荷額は年間約244億円(1987年度)です。有田町内の製造業の総出荷額は約272億円ですので、焼き物はその89パーセントを占めていることになります。この数字だけでも、焼き物が有田町のイメージであるだけでなく、町民の暮らしを支えていることがわかります。
 ひとくちに焼き物といっても、いろいろな種類があります。ここでは用途によって①和洋食器、茶道具などの食卓磁器②置き物・美術品などの装飾磁器③タイルなどの建築用磁器④電気・工業用磁器の四種類に分けてみます。食卓磁器が焼き物の出荷額の47パーセントを占めて一位。つづいて建築用磁器のニーバーセント。伝統に支えられている有田焼ですが、時代の注文にこたえ、新しい分野を切りひらいていかなければならないということでしょう。
 種類別の出荷額を事業所の数で割ってみます。建築用磁器の約13億円が筆頭。電気・工業用磁器の約6億8千万円が次ぎます。これらの製品は、近代的な機械を入れてたくさんつくることができるからでしょう。もちろん、近代化は食卓磁器や装飾磁器を含めた有田焼全体についてもいえることで、これからも進められていくでしょう。伝統的
な美術工芸品ばかりが有田焼を支えてきたのではありません。親しみやすく良い食器類を消費者に提供してきたことも有田焼の歴史なのです。
 最後に海外への輸出高ですが、出荷額の約五パーセントです。江戸時代には東南アジアから遠くはヨーロッパヘまで輸出され、あちらの焼き物産業に大きな影響を与えました。その伝統は今も生きています。
(野上建紀)

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