皿山のレクリエーションは? 中ノ原 皿山なぜなぜ49

八阪神社 PHOTO
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 今でこそ日曜日はほとんどの工場が休みます。でも以前は、月の1日と15日以外はほとんど働きづめでした。それも朝早くから夜おそくまで、楽しみといえば。年に幾日かの祭りか、仲間との酒の席でした。
 皿山特有のレクリエーションに、6月1日の「山のぼり」があります。これはいわゆる登山ではなく、「遊山」です。江戸時代、朝鮮からやって来た陶工たちが、祖先をまつった観音山(稗古場)に登って望郷の酒宴を催したことにはじまるといわれます。現在では、八阪神社(中ノ原)に参詣して厄よけ、家内安全を祈り、仲間や同窓が宴会や小旅行を催すのを「山のぽり」といっています。
 夏になると「ぎおん」の祭りがあります。八阪神社を「祇園さん」ともよぶので、京都の祇園社に由来するものと思われます。以前は秋のお供日と同じように、当番町がきめられていて「おみこし」の行列があり、当番区からの道踊りがねり歩いたものです。7月26日の本町の「普賢さん」を皮切りに、8月1日の石場神社・黒牟田・応法の陶山社と続き、8月26日の大野の天満宮まで、有田町はぎおんに明けくれます。ぎおんには露天の夜店がならび、仮設の芝居小屋がつくられ、夜おそくまでにぎわいました。
 10月16・17日の両日にはお供日があります。陶山神社の祭礼は「供日」とよばれ、旧有田町では町内の各区が回‐ソ持ちで神事に奉仕しました。神事区に当たると、区内の徳望家が注連元に選ぱれ、直径一メートル以上もある大きな円形の注連が陶山神社から渡されます。神事区は男女別・年齢別に踊の組を編成し、町内各区を「所望踊り」をして歩きます。
 しかし、揃いの衣裳を作ったり、ふるまいの酒やごちそうなど、費用がたくさんかかるため、古い風習を改めるべきだという意見が強くなり、1959年(昭和34)から従来の供日をやめ、産業祭として新しく出発することになりました。
(大串忠弘)

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